ビジネスでFacebookを使っていて、成果は実感していますか?
もしあなたが「投稿しているのに全然成果が出ない。」と思っていたら、Facebookの仕組みを知っておく必要があります。
Facebookで投稿された記事は必ずしもすべての友達やフォロワーに表示されるわけではありません。Facebook独自の仕組み(アルゴリズム)によってコントロールされています。
特に企業が使用するFacebookページからの通常の投稿については、平均でフォロワーの5.2%にしか届いていないというデータもあります。
これだけ聞くと、企業にとってFacebookは使えないツールのように思えますが、Facebookのアルゴリズムを知っておくことで効果的に運用することが出来ます。
この記事では、前半でFacebookページを運用する上で知っておくべきアルゴリズムについて解説し、後半ではFacebook活用のポイントについてお伝えします。
これまでのFacebookアルゴリズムの変更
Facebookのアルゴリズムは、頻繁に変更が加えられています。ここでは、2016年以降の変更でポイントとなるところをピックアップしてご紹介します。
2016年:友達からの投稿を重要視する
ユーザーは多くの企業からの宣伝のような投稿に嫌気がさしていました。そのためFacebookは、ニュースフィードに友達からの投稿を優先して表示するようにしました。
2017年:動画の完了率
動画再生の完了率を評価の1つに加えました。完了率とは、ユーザーが動画のどの部分まで観たのかということです。
もし長い動画をユーザーが最後まで観ていれば、その動画は魅力的だと判断します。
2018年:人の繋がりを重要視する
フィードでの人々のやりとりを重要視することを打ち出しました。やりとりとは、ユーザー同士のいいねやコメント、シェアといった行動です。
また、企業のFacebookページの投稿の優先順位を下げることも明示しました。
2019年:フィードを一人一人に最適化する
Facebookは、ユーザーがフォローしているFacebookページやグループにどの程度関心があるのか、ユーザーに直接アンケート調査を行いました。この調査によって、一人一人がどんなことに関心があるのかを明確にし、フィードをより一人一人に最適化したものにしました。
このようなFacebookのアルゴリズムを理解した上で、次はFacebookページ活用のポイントを解説します。
Facebookページ活用の7つのポイント
①投稿を通してフォロワーと対話する
企業からの宣伝色が強い投稿は、多くの人があまり見たくありません。Facebookページで投稿する際には、フォロワーとのコミュニケーションを意識することが重要です。
フォロワーの関心がある話題を提供したり、時には質問を投げかけることでフォロワーからの反応が得られやすくなります。
そしてコメントをもらえた時には、必ず返信をしてフォロワーとの関係性を深めましょう。
②フォロワー第一
フォロワーが本当に知りたい情報、興味があることについて投稿しましょう。
フォロワーのニーズに合致した投稿をすることで、いいねやコメントも増え、フォロワーとページの繋がりはより強いものとなります。
反対にフォロワーのニーズと違った投稿ばかり行うと、投稿自体の価値はもちろん、ページ自体の価値も低いと判断されてしまいます。
③動画を投稿する
Facebookは、動画配信について重要視するポイントを提示しています。
以下の4つのポイントを意識することで、より成果に繋がりやすい動画となります。
・オリジナリティ
人は新たな視点、独自のものに魅力を感じます。他者を真似した動画ではなく、あなたのページの特色を反映したオリジナルの動画を投稿することで、フォロワーはよりページに惹きつけられます。
・視聴行動と動画属性
Facebookは、少なくとも1分、出来れば3分以上の動画を重要視します。そして最後まで人が観てくれるような魅力的な動画を配信することで、あなたのページの存在感は高まります。
・ロイヤリティと意欲
ユーザーが繰り返し観たいと思うような動画や、自ら検索して観たいと思わせるような動画は、価値の高いコンテンツと評価されます。
・エンゲージメント
いいねやシェア、コメントはもちろん、動画をきっかけにユーザー同士が積極的なコミュニケーションをとれば、ページの存在価値に繋がります。
④ユーザーをFacebookの中に留める
Facebookページを運営していると、自分のWebサイトへの外部リンクを張りつけることはよくあることです。しかし、そればかりやることはFacebook上では推奨されません。
なぜならFacebookは、自分のサービスの中にユーザーを留めておきたいからです。(そうすることでユーザーがFacebook内で配信される広告に触れる機会が増えます。)
もちろん外部リンクを張ることがあってもいいですが、そればかりではなく、魅力的な画像や動画の投稿、フォロワーとの交流を重要視しましょう。
⑤フォロワーにいいねやコメント、シェアを要求しない
いいねやコメント、シェアなどの行動をフォロワーに要求することを、エンゲージメントベイトといいます。Facebookはエンゲージメントベイトをすると投稿やページの表示順位を下げると明確に述べています。
FACEBOOK for Media:エンゲージメントベイトを投稿しない
⑥嘘や誤った情報は流さない
Facebookが明確に禁止している投稿のタイプがあります。それを守らなければ、投稿だけでなくページ自体の価値も下げられてしまいます。
禁止されているのは以下のタイプの投稿です。
・フェイクニュース
・誤解を招くような健康に関する情報
・ディープフェイク動画
⑦Facebookの強力な広告機能を利用する
ここまでは、主にFacebookページで通常の投稿をする際のポイントについて解説しました。
通常の投稿はフォロワーとの繋がりを強くすることは出来ますが、新規のフォロワーを増やしていくには限界があります。
そこで、Facebook広告を使います。
Facebookは他の多くの広告ツールと比べても、個人に関する詳細な情報を抱えています。
その情報とは、ユーザーが自分で入力したプロフィールはもちろん、Facebook内で行った行動やFacebook外の一部のアプリやWeb上での行動などです。
これらの情報から、誰がどんなことに関心を持っているのかを把握しています。
したがって、Facebook広告では精度の高いターゲティングが可能なのです。
おわりに
Facebookが何を重要視していて、どういった方向性で活用していけばいいか、おわかり頂けたでしょうか。
アルゴリズムを理解した上で、Facebookを活用していきましょう。
FACEBOOK for Media:Facebookでの動画配信についての説明